<スケジュールに関するお知らせ>
本展は、現代に生きる絵師 岡田親(ちかし)氏と木下栄三氏2名による江戸と現代が交錯する作品群と、江戸時代に描かれた山王祭の壮麗な絵巻物(レプリカ)を同時に展示し、コロナの影響で一時的に姿を消した祭礼行列を振り返り、ハレの日として祭を迎える人々の心情や街の景色に思いを巡らせる展覧会です。2020年に続き今年2022年の山王祭も、神幸祭を始め、神輿宮入などの祭礼行事が感染症拡大防止のために見送られることになりましたが、人々の心やどる文化としての祭の姿を本展にてご覧ください。
会期中、アーツ千代田 3331のウッドデッキには、実際に使用された御仮屋(おかりや)を、山王祭で仕事につく鳶頭(かしら)の手で建て、再現展示を行い、展示室には3331スタッフにより撮影された山王祭レポートとして写真も展示されます。
主催:アーツ千代田3331
後援:千代田区、麹町出張所地区連合町会
特別協力:日枝神社
協力:糀町惣町睦、日枝山王祭下町連合
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《展示内容》
◎絵巻「山王祭礼之図 第一巻」(レプリカ)
「作者不詳/日枝神社蔵」
江戸時代中期の山王祭における祭礼行列の様子を描いたもので、作者は不詳。第一巻は16.5m、第二巻は13.6m、第三巻14.91mの総長約45mに及ぶ絵巻のうち、第一巻を忠実に再現したレプリカを展示。
◎現代に生きる二人の絵師 岡田親氏(江戸町火消錦絵師)と木下栄三氏(画家・建築家)の競演
岡田氏は幼少期の頃より実際に地域で祭に参加し、自分の目で見てきた祭に関わる「粋」な人々を描き続けている。一方の木下氏は、祭の氏子地域の街の風景の今昔を事実に基づいて重ね絵 図で表現してきた。両氏の絵を展示してコロナで一時的に姿を消した街の活気や祭の熱気に思いを馳せる。
岡田親「江戸町火消 六十四組勢揃 その一」
木下栄三「鍛治橋御門」
◎御仮屋[おかりや]
祭の期間、各町で担がれる御神輿が休む場所を御仮屋と言いますが、御仮屋の存在は町の祭の気分を一気に盛り上げます。本展では、2018年より当施設で預かった木製の御仮屋を、ウッドデッキに鳶頭の手で建てられます。
◎山王祭レポート
本年は各氏子町でコロナ禍での工夫と思いを込めた自分達なりの祭を行う。その取り組みをレポートするドキュメント展示。
2018年山王祭より「九段四丁目町会・町内渡御」
2018年山王祭より「上町東部七ヶ町連合・町内渡御」
2018年山王祭より「日枝山王祭下町連合・宮出し」
[作家紹介]
岡田親[おかだ・ちかし] (江戸町火消錦絵師)
明治時代初期から続く老舗の寿司屋「京すし」の4代目主人であり、「江戸町火消錦絵師」として高い評価を得ている。幼少の頃、近所に住んでいた叔父の鳶頭の影響で町火消しに興味を持ち、高校生のころから錦絵の収集を開始。20代半ばから独学で錦絵を描き始め、現在までに2500枚以上の作品を制作。
木下栄三[きのした・えいぞう] (建築家、画家、江戸検定一級)
1950年名古屋生まれ。東京・神田に勤務するようになって既に40年近くになる。現在建築の設計を生業とし、合わせて画業も自身の生き方の一つとして続けている。さらに画業の一部として歴史や文化に親しみながらその遺産を記録し、絵として伝えることをライフワークとしている。
《関連イベント》
・トーク
「アーティストトーク」
出品作家・木下栄三による作品解説をギャラリーにて実施。絵の前で、描かれた絵の背景や描いた当時の思いについてお話しいただきます。作家に直接質問も出来る貴重な機会です。
実施日:2022年6月5日(日)14:00-15:00
出演:木下栄三(建築家、画家、江戸検定一級)
会場:アーツ千代田 3331 104
参加費:無料
お申し込み https://sannoutalk-eizokinoshita2022.peatix.com
・ワークショップ
「手ぬぐいでお祭サコッシュをぬってみよう」
手ぬぐいを使って、お祭で使われる「千代掛け」のような、和柄の肩掛け(サコッシュ)を作ります。写真は、2種類の作り方の参考例です。どちらか一つの形を選んで作ります。
実施日:2022年6月12日(日)10:00-11:30
ゲスト:モリユカ(手ぬぐいズボン作家)
対象年齢:小学3年生以上、裁縫経験のある方はどなたでも
参加費:2,000円(材料代込み/手ぬぐい1枚、肩紐、裁縫道具)
※使い慣れた道具をご持参いただいても構いません
会場:コミュニティスペース
定員:20名
お申し込み https://sannouworkshop-tenugui2022.peatix.com
・ワークショップ
「初めてのお抹茶体験、自分好みのお茶を点てよう」
茶筅(ちゃせん)を使って、実際にお抹茶を点てて味わいの変化を楽しむワークショップ。数回お茶を点てながら、自宅でも出来る手軽なお抹茶の楽しみを体験します。山王・嘉祥祭に因んで和菓子の提供も。 ※写真は参考です。実際にはなつめは使用しません。
実施日:2022年6月18日(土)1回目/13:30-14:30、2回目/15:45--16:45
講師:野口明嗣(美術商、株式会社那須屋 代表)
対象年齢:中学生以上
参加費:3,800円(お抹茶、御菓子代込み)
会場:御仮屋前(野外) ※当日の天候により変更があります
お申し込み https://sannouworkshop-tea2022.peatix.com
定員:各回10名
当サイトには、入居している各団体が行う催事についての情報も掲載されています。
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