<スケジュールに関するお知らせ>
アーティスト:オー ジュン
ギャラリーキドプレスでは、2015年の「紙相撲」展以来、5年ぶりとなるOJUNの『ころぶ女』展を開催いたします。
今回の展示は、O JUNの「ころぶ」イメージをモノタイプを通して表現した展示です。
展覧会タイトルの「ころぶ女」をはじめ、「背後でころぶ男」や「決闘」、さらに「いしのようにころがる」では、人物の描写さえをも超えて、「ころぶ」姿がさまざまに描き出されています。
それは、「ころぶ」ことによって生まれる一瞬の時間感と緊張感が、さらには、空間が逆転するように感じる驚きが、アーティストの稀有な手腕によって描き出されます。
O JUN は、今回の表現で一貫して、モノタイプを制作しました。やり直しの効かない一発勝負のモノタイプで生まれた刷りと版に残ったインクをさらに刷りとる、ゴーストの儚く掠れたような表現のよって、O JUNの捕らえようとする「ころぶ」モノたちの姿が巧みに描き出されています。
O JUN『ころぶ女』 モノタイプ
モノタイプの制作によってO JUNの画面には描くことではできない表現の数々が散りばめられています。
さらにO JUNは、今回のモノタイプの制作を踏まえて、すでに同時に進行しているリトグラフの展開も視野に入れて表現の完成を目指しています。
ぜひこの機会に、ご高覧いただきますようよろしくお願い申し上げます。
※モノタイプ : 版画の技法の一つ。版の上に描いた絵の具を刷り上げる。同じ刷りは一枚しか出来ない。 版に残った絵の具をさらに刷ったものをゴーストと呼ぶ。
作家のコメント:
ころんだ!
ころんだひょうしに視界に映るものを絵に描いてみた。家の中で、外で、なにかにつまずいて、すべって、あるいは撃たれて、ころぶ。だいじょうぶ。世界は奈落ではない。かならず床なり地面がわたしたちを受けとめてくれる、いや、抱きとめてくれる。それまでの1秒にも満たないつかの間、世界はわたしたちにあらゆるものを見せてくれる。世界はそれを見せるために私たちの転倒を待ちかまえている。さあ、ころべ!
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