<閉館のお知らせ>
3331 Arts Chiyodaは、2023年3月15日をもちまして閉館いたしました。

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千代田区地域振興部文化振興課文化振興係
TEL:03-5211-3628
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合同会社コマンドA
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閉館に伴うスケジュールと施設利用について
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アキバタマビ 21 第 89 回展覧会「つなぐ⇄なおす」

アキバタマビ 21 第 89 回展覧会「つなぐ⇄なおす」
日程
2021.5.22(日)~7.3(土)
時間
12:00-19:00
備考
金・土は20:00まで
休み
火曜日
料金
無料
会場
201/202: アキバタマビ21

<スケジュールに関するお知らせ>

【展覧会コンセプト】
「仏像修理師」という職業を聞いたことがありますか。
名前のとおり「仏像を修理する技術者」のことを指します。確立したのは明治時代、岡倉天心によって修理専門の団体が組織され、その意志は現代にも引き継がれ、技術も日々進歩しています。
仏像の表面に漆箔(しっぱく)や彩色が施され分かりにくくはなっていますが、仏像の土台となる素材の多くに「木材」が使われています。そのため、放っておくと動物・虫・菌などの被害に遭い、朽ちてしまいます。
現在、寺院や博物館などで当たり前のように拝観できる仏像は、これまでに修理の手が加えられてきました。だからこそ、制作から何世紀経った今でもお会いすることができるのです。

修理の内容は仏像の状態によって大きく異なりますが、私たちには大切にしている3つの理念があります。それは、「現状維持」「時代踏襲」「耐久性」です。
仏像が経てきた歴史を尊重しながら手を加えすぎて印象を変えてしまうことのないこと、
足りない箇所を作る際は同じ時代の作風や材料・技法を参考にすること、
これらを踏まえながら仏像が今後も継承されるように強度を加えること。
この理念を守るため、修理で手を動かす時間と同じくらい修理計画にも時間をかけます。
 
展覧会名「つなぐ⇄なおす」には、仏像・文化財を修理し次世代に継承してきたこれまでの歴史の一端を、三乗堂の活動を通じて知ってほしいという思いを込めました。
何事もなかったかのようにたたずむ仏像も、長い歴史の中で多くの人が大切にしてきたからこそ現在まで遺(のこ)っています。現代に継承された仏像は、現代を生きる私たちが次世代に繋げなければならない、そんな思いで私たちは仕事をしています。
目の前の当たり前は多くの思いによって支えられている、そのお手伝いの一片をご覧ください。

また本展では、同年代で構成され同じ地域で活動する、inaho Film制作の映像作品による新たな視点を加えています。仏像修理工房の日頃の空気を、少しでも身近に感じていただければ幸いです。


【出品者 略歴】

○中 愛 NAKA Ai
1989年生まれ。神奈川県出身。2012年多摩美術大学美術学部彫刻学科卒業。 仏像修理技術者を目指すため、2012年〜2014年に東京藝術大学大学院美術研究科文化財保存学専攻保存修復彫刻研究室にて古典技法、仏像修理を学ぶ。 卒業後、仏師工房でアシスタントを約2年。その後、公益財団法人美術院国宝修理所に技術職員として栃木県日光市輪王寺三仏堂「三尊」の修理に約1年半携わる。2017年4月仏像修理工房「一般社団法人三乗堂」設立。


○井村 香澄 IMURA Kasumi
1989年生まれ。長野県・新潟県出身。2012年東京学芸大学教育学部環境総合科学課程文化財科学専攻卒業。 仏像修理技術者を目指すため、2012年〜2014年に東京藝術大学大学院美術研究科文化財保存学専攻保存修復彫刻研究室にて古典技法、仏像修理を学ぶ。 卒業後、公益財団法人美術院国宝修理所に技術職員として栃木県日光市輪王寺三仏堂「三尊」の修理に約3年携わる。2017年4月仏像修理工房「一般社団法人三乗堂」設立。


○森崎 礼子 MORISAKI Reiko
1988年生まれ。奈良県出身。富山大学芸術文化学部芸術文化学科デザイン情報コースを専攻し、2010年〜2011年にチェコ共和国プラハ美術工芸大学へ留学。帰国後、2012年大学卒業。 卒業後、奈良県内にてグラフィックデザイナーアシスタントなどを経て、公益財団法人美術院国宝修理所に技術職員として栃木県日光市輪王寺三仏堂「三尊」の修理に約2年携わる。2017年4月仏像修理工房「一般社団法人三乗堂」設立。


○伊納 達也 INO Tatsuya
1988年生まれ。愛知県出身。主にノンフィクションのジャンルの映像ディレクター/カメラマンとして、現場と人のリアルな魅力を映像に写し込む表現を追求中。また、様々なソーシャルプロジェクトの映像での発信を担当。2017年に株式会社inahoを設立し、その後2019年に拠点を栃木県鹿沼市に移して活動している。


○イザギレ Z.ファビアン Fabián Izaguirre Z.
1992年生まれ。コスタリカ出身。大学でCGアニメーションを学ぶ。2015年に来日し、宮城県と広島県で様々なボランティア活動に携わった。その後、栃木県鹿沼市の地域おこし協力隊として3年間、グラフィックや映像を通して市の魅力を発信。2019年から、株式会社inahoでCG・VFXアーティストとして活動している。


○伊納 華 INO Hana
1988年生まれ。大阪府出身。大学時代にカナダ・オンタリオ州のクイーンズ大学に短期留学。卒業後、日本映像翻訳アカデミー東京校で英日映像翻訳を学び、テレビ番組やショートフィルム、チュートリアル動画などの字幕を手掛ける。2017年、同アカデミーロサンゼルス校で日英翻訳、通訳を学んだのち、2019年より株式会社inahoで主に海外案件を担当している。

【展覧会詳細】
「つなぐ⇄なおす」 "Inherit ⇄ Restore:"
会期:2021年5月22日(土)〜7月3日(土)
開場時間:12:00~19:00(金・土は20:00まで)
休場日:火曜
入場無料


【関連イベント】

●トークショー 6月26日(土)13:00〜14:00
田中ひろみ(女流仏像イラストレーター)
イラストレーター&文筆家。奈良市観光大使。女子の仏教サークル「丸の内はんにゃ会」代表。よみうりカルチャー、中日文化センター講師。著書多数。

●ギャラリートーク 6月26日(土)14:30〜15:30
上映作品は特設サイトにて順次発表し、会期中に限りWEB上でもお楽しみいただけます。

当サイトには、入居している各団体が行う催事についての情報も掲載されています。
展覧会やイベントなどに関するお問い合わせは、各団体へお願い致します。

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