<スケジュールに関するお知らせ>
2014年から3331Arts Chiyodaが開催している「3331 Art Fair -Various Collectors Prizes-」では、さまざまなアートコレクターが、購入作品に与える【コレクターズ・プライズ】やオススメ作家に設定する【シルバープライズ】の付与を行っています。3331Arts Chiyodaでは多くのプライズを獲得した作家を選定し、改めてその作家の表現を紹介し、作品販売を行う展覧会「3331 ART FAIR recommended artists exhibition」を開催しております。
今回は、2016年の3331 Art Fairで、最多のプライズを獲得した「ミルク倉庫+ココナッツ」の展覧会を開催します。
建築物の改装も含め、独自のオルタナティブスペース「milkyeast」を運営するミルク倉庫。milkyeastでの展覧会やイベントをミルク倉庫とともに開催し、創作活動するココナッツ。彼らは3331Art Fairでかたちとしての"造形物"やコンセプチャルな"行為"だけでなく、展示物と鑑賞者の相互に生まれる関係性も含めて作品として発表しました。本展では、「よりフィジカルな"モノのインターネット"をつくる」をコンセプトに、作品、鑑賞者、そして空間とが関わり合う中で多様な関係性が立ち現れる作品を発表します。
モノクロイラスト:Dom Bedos de Celles "L'art du Facteur d'Orgues" (1766)
【ミルク倉庫+ココナッツ】
6名のアーティストよる「ミルク倉庫」とアーティストデュオ「ココナッツ」によるユニット。
ともに事物に備わる潜在的な機能の発見や、道具と身体の連関または既存の建造物の「インフラ」などを組み換え新たな装置をつくる。ココナッツは松本直樹と西浜琢磨。ミルク倉庫は東京都小平市にアトリエを構え、メンバーは宮崎直孝、瀧口博昭、吉田和司、坂川弘太、篠崎英介、梶原あずみ。中央区八丁堀にあるスペース milkyeast(ミルクイースト)を運営。
アーティストHP
http://www.milksouko.com/
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ミルク倉庫+ココナッツは、「3331 Art Fair 2016」で、露店形式を導入した作品販売のプロジェクトを行った。装置・オブジェ=商品の(品)数、価格設定、素材、接客対応などにおいて露店の形式を導入したことで、美術市場が前提とする形式に外部性を呼び込む風穴を開けていた。
彼らはメンバーのそれぞれが職人・エンジニアとして専門的技術を有し、芸術的思考を作り出せる。中世の職人集団がそうだったように、芸術(家)と技術(者)の分業的なシステムを乗り越えてプロジェクトを構築している。この形態は、反芸術的な政治性よりもイノベーティブな実践として開かれたものとしてあり、彼らのオブジェや装置は、エリー・デューリングが「プロトタイプ」論で示した理念/実験的な仮定としての「予期的なオブジェ」なのである。
石川卓磨(美術家/美術批評)
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3331 Art Fair 2016 -Various Collectors Prizes-/photo by Takuma Ishikawa
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