<スケジュールに関するお知らせ>
Gallery OUT of PLACE TOKIOでは、10-11月期の展覧会として、
鷲津民子による「裏表の家 」展(インスタレーション、ドローイング、立体)を開催いたします。
自由で洒脱な作風で知られる鷲津民子 (b.1945 ) の新作展です。今回は彼女自身のルーツや家族の来歴を遡り、丹念に紡ぎ出したドローイングやエッセイをインスタレーションの形で発表します。
artist statement
ウラウエの家
「裏表(ウラウエ)」とは表向きと内実が一致していないこと。
平和で穏やかに見えているものが虚で、見えていないものが事実にあったとの意。
私自身のバックグランドを起点とした作品を、祖母・継母・私を通じたさまざまな内面風景を
ノート作品及びインスタレーションで表現したいと思う。
音をたてないものたちの音。気配があるのに見あたらない。
たしかに人々が暮してきた空間。時間の気配。
記憶が染みとおった風景。役目が終りいつか消えてくものへのオマージュ(敬意)。
どこかストーリーを匂わせたり、感じさせたりするようでありながら、どれも到達はしない。
生者は死者を想いながら、静かにすみずみまでいきわたるような心で、
そして尚、心に静かに降りたつようなやわらかな表情で、傷ついた風景を癒やすようなインスタレーションを試みたい。
文:鷲津民子 2020年 8月
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