<スケジュールに関するお知らせ>
アーティスト:吉田悠(Open Reel Ensemble)、山川冬樹、藤田陽介、fanaco、いしわためぐみ
映像展『メタ以前』 vol.1
「カントリー・ジェントルメン」上映会
アリストテレスは『自然学』で "およそ存在するところのものは、自然によって存在するものと、それ以外の原因によって存在するものとに大別される" と唱え、それに続く形でまとめられる事になった論考は meta(メタ) + physika(フィジカ)と呼ばれた。
現在我々が「メタ」という言葉を使用する際に語られる何かを超越したようなさまは、まさに metaphysics の意味する「形ある自然を超越した事柄の学問」を指し示し、それらはしばしば非科学的・非学問的なものとして受け取られる事が多い。
しかし多くのアーティストはこの「メタ」的視点を取り入れる事によって多くの考察や気付きを促している事も事実である。
現代アートの中でも比較的新しいメディアとして登場した映像は、「メタ」的視点を充分に活かす事が出来るのだが、「ミイラ取りがミイラになる」ように代謝不全を起こしているのではないだろうか?
今回の企画では映像が映像として「ただ其処にある」ような、シンプルな立ち位置から発せられる映像表現を紹介致します。
vol.1では、吉田悠(Open Reel Ensemble)によるドキュメンタリー作品「カントリー・ジェントルメン」を上映いたします。
本作は築百年の日本家屋を舞台に上演された山川冬樹 × 藤田陽介「カントリー・ジェントルメン」を、吉田悠が監督・撮影・編集したものです。
今回は特別にフルHDバージョンでの上映となります。また、会期中DVD「カントリー・ジェントルメン」¥3,500- (税込)の販売も致します。
上映作品:「カントリー・ジェントルメン」
出演:山川冬樹 藤田陽介 fanaco いしわためぐみ
監督・撮影・編集:吉田悠 (Open Reel Ensemble)
企画制作:「蚕の家で」プロジェクト
作品概要
築百年の日本家屋を舞台に上演されたサイトスペシフィックなパフォーマンス公演、山川冬樹×藤田陽介「カントリー・ジェントルメン」に吉田悠が密着し、撮影した。そこには暮らしの中にある些細な物事に耳を澄まし、それらと真摯に向き合いながら一つの公演を作ろうとする二人のアーティストの姿があった。
2011年の震災以降は特に、エネルギーの問題を中心に暮らし方そのものを改めて考え直そうとする動きが色濃くなった。アーティストにとって暮らし方とは表現そのものである。
この公演にあたって山川はパフォーマンスに使用する電力の自家発電を提案した。藤田は畑を案内し、山水の音を聴かせた。
アーティストが暮らしの中からパフォーマンスを作っていくことを考え、人間の営みや自然の恵み、動物や食べ物、芸術活動、それらが一体となって巡るよう計らい、身体を動かし、模索する、、、そんな姿がここにある。
(Motion Gallery「カントリー・ジェントルメン」紹介ページより)
Motion Gallery → https://motion-gallery.net/projects/country
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