<閉館のお知らせ>
3331 Arts Chiyodaは、2023年3月15日をもちまして閉館いたしました。

<ちよだアートスクエア(旧3331 Arts Chiyoda)へのお問い合せ>
千代田区地域振興部文化振興課文化振興係
TEL:03-5211-3628
bunkashinkou@city.chiyoda.lg.jp

<合同会社コマンドAへのお問い合せ>
合同会社コマンドA
〒101-0021 東京都千代田区外神田6-12-5 長谷川ビル2F
TEL:03-6803-2441
FAX:03-6803-2442
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閉館に伴うスケジュールと施設利用について
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灰色

灰色
日程
2014年04月25日(金)~2014年06月15日(日)
時間
12:00-19:00(金・土・日) 
休み
月~木(5/5、5/6は開廊)
料金
100円~(佐賀町アーカイブの運営に対するドネーションとして)
会場
B110: sagacho archives

<スケジュールに関するお知らせ>

佐賀町アーカイブでは、数多くのアーティストを輩出した日本初のオルタナティブ・スペース「佐賀町エキジビット・スペース」(1983-2000、江東区佐賀町)の活動を検証しています。今回は、20世紀最後の年に佐賀町エキジビット・スペースのクロージング展として開催した「佐賀町2000 希望の光」の出品作家のなかから、1970年生まれの荻野僚介、木村太陽、眞島竜男の近年の動向に着目します。
 荻野・木村・眞島は2012年、「別府現代芸術フェスティバル 混浴温泉世界」(大分県別府市)のプログラムの一つ「ベップ・アート・マンス2012」で3人展「灰色」を開催しました。展覧会「灰色」は、白黒つかない世の中の状況から浮かび上がった言葉「灰色」をテーマに、作品の形式や主題を限定せず、「灰色」という色だけを条件に、三人三様に思考・実験しながら造型の可能性を追求するものです。今回は、15周年を迎えた現在進行形のオルタナティブ・スペース「ドラックアウトスタジオ」との2会場で、新作を交えて、絵画、立体、パフォーマンスなどを展開します。

【同時開催】ドラックアウトスタジオ
2014年4月25日(金)〜 5月18日(日)
http://dragged.jp

◎関連イベント
4月25日(金)19:00-21:00オープニングレセプション
眞島竜男によるパフォーマンス「灰色の踊り」も開催。
ほかパフォーマンス、トークショーあり。
詳細は佐賀町アーカイブWebサイトをご覧下さい。 http://www.sagacho.jp


主催:NPO法人アート・ミーティング・ポイント、ドラックアウトスタジオ
製作:菊地敦己
協力:株式会社キチン、株式会社ゆかい、TARO NASU


■作家コメント&プロフィール

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荻野僚介《Gray on Gray×3》2012年

「ねずみ色を描いたことのないうちは、画家とは言えない」とガスケに語ったセザンヌであるが(ジョワシャン・ガスケ『セザンヌ』與謝野文子訳、求龍堂、1980年、194頁)、ところで最近、ねずみ色という言葉を耳にしない。日常において、ねずみに出会う機会がほとんど無くなったことに因るのだろうか。ねずみの色と灰の色とが同じとは思えない。灰色はgrayなのか。果たして奥深く、幅広い、魅惑的なグレーゾーンの話である。

荻野僚介[おぎの・りょうすけ]
1970年埼玉県生まれ、東京都在住。93年明治大学政治経済学部政治学科卒業。98年Bゼミスクリーングシステム修了。主な個展に2012年「腕が当たったから窓を開けた」SPROUT Curation(東京)など。主なグループ展に11年「New Vision Saitama 4 静観するイメージ」埼玉県立近代美術館(埼玉)、13年「引込線2013」旧所沢市立第2給食センター(埼玉)などがある。www.oginoryosuke.com


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木村太陽《Abandoned Womb》2012年

廃墟が遊び場だった子供。隣の工場跡で蛍光灯をバリバリ、スターウォーズごっこ。崩れゆく階段でドキドキごっこ。エロ本という埃まみれの怖い存在を知ったのもそこだった。新品、新刊、新築が見えるもの全てを塗り替えていった世の中で、ホコリとコンクリでできた灰色のでっかい無意味な空っぽに安らぎを覚え、それを取り壊して建ったデパートみたいな大病院が敵だった。だから今でも美術と称し、灰色な無意味を遊び回っている。

木村太陽[きむら・たいよう]
1970 年神奈川県鎌倉市生まれ、在住。95 年創形美術学校研究科卒業。主な個展に2012年「NEW WORKS」nca | nichido contemporary art(東京)など。主なグループ展に、13年「Expo 1」Museu de Arte Moderna(リオ, ブラジル)、「theatre of the world」la maison rouge, fondation antoine de galbert (パリ、フランス)、14年 「Sound Vision」Nasher Museum of Art at Duke University(ノースカロライナ、アメリカ 8月3日まで開催)などがある。 www.taiyokimura.com


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眞島竜男《太陽》2012年 ©Tatsuo Majima Courtesy TARO NASU

灰色には、大ざっぱに分けると二種類の灰色があって、一つは白と黒を混ぜてつくられた、アナログな灰色。もう一つは、白と黒を細かく並べてつくられた、デジタルな灰色。私が、今、関心を持っているのはアナログな灰色の方で、けれども、そうしてつくられた逆戻りできない(つまり、もう灰色になってしまった)灰色を、不可逆なまま、もう一度、白と黒に開くことができないだろうか、というようなことを考えています(今回の作品が、まさにそういう作品というわけではないけれど)。

眞島竜男[まじま・たつお]
1970 年東京都生まれ。現在は、神奈川県川崎市と大分県別府市を拠点に活動。93年ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ美術研究科卒業。主な個展に2010年 「北京日記」TARO NASU(東京)、12年 「無題(栄光の彼方に)」TARO NASU(東京)など。主なグループ展に13年「引込線2013」旧所沢市立第2学校給食センター(埼玉)、13年「大野一雄フェスティバル2013」BankART Studio NYK(横浜)などがある。www.taronasugallery.com/art/tatsuo_majima/work.html

当サイトには、入居している各団体が行う催事についての情報も掲載されています。
展覧会やイベントなどに関するお問い合わせは、各団体へお願い致します。

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