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佐藤直樹展「絵と像とその間の画 2024.6-2025.5」
佐藤直樹展「絵と像とその間の画 2024.6-2025.5」
日程
2025.5.10(木)~25(火)
時間
(月・木・金・土・日)13:00-20:00
休み
火曜日、水曜日
料金
入場無料
会場
Ceramic & Gallery Cafe “Pottari”
備考

〒108-0071
東京都港区白金台3-18-15

この度、3331クリエイティブディレクターでもある、アーティスト・佐藤直樹による展示「絵と像とその間の画2024.6- 2025.5」をCeramic & Gallery Cafe "Pottari"にて開催いたします。

本展は、2024年3月22日~5月13日マーチエキュート神田万世橋にて行われた公開制作展示「そこで生えている。2024」の後に新たに描き加えられた20枚のサブロク板( 左右合計18.3m天地1.82m)上の「絵」がギャラリー内壁を埋め、中央には100体に及ぶ新作陶像が並べられます。また、サブロク板の上には20mm四方の新作ペインティング作品が重ねられ、未知の視覚体験を喚起します。

11年に渡って描き続けられてきた木炭画から派生した独特の陶像と、そこからさらに新たな平面表現へと転化されたペインティングは、長年のデザイン活動から木炭画制作へと活動の主軸を転換し周囲を驚かせて以来の新境地と言えるでしょう。
また、これまでの佐藤の展示がすべてそうであったように、本展においても作品は増殖し続けるとのことで、会場ではさらなる新展開についての発信も行われることになりそうです。

アーティスト・ステイトメント

【絵から像へ、像から画へ】
2014年に描き始めた《その後の「そこで生えている。」》をめぐる事の次第についてはあちこちで話したり書いたりしてきたものの、話せば話すほど書けば書くほど、泥沼的な様相を呈してくる。なぜかと言えばまだ継続中だからだろう。「作品の完成とは何か」という、それなりに大きな問いがあり、実際の行為として、自分なりの解答を出そうとしているため、そこに付け足される言語がどうしても余計なものに思えてしまう。とはいえ沈黙すればいいというものでもない。言葉は言葉でどのようにであれ生成されていく。どうしたものか。

などと逡巡しているうち今度は陶像をつくり始めることになった。

そうして、《その後の「そこで生えている。」》という「絵(drawings)」が三次元化=立体化したような「像(sculptures)」は、さらに二次元=平面の世界へと帰って行っている。当初graphicsとして思い浮かべていた「画」はpaintingsとして描かれた。「その間(in between)」は旅の途中みたいな場所でもある。もといた世界には戻れず、どこへ向かっているかわからずとも、ここはここで心地いい場所であるに違いない。根源にある「生命そのもの」はつねに姿を変えて現れる。
それはどのようなかたちであれ、ただ、そこで生えている。

佐藤直樹


佐藤直樹|作家プロフィール

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1961年東京都生まれ。北海道教育大学卒業後、信州大学山本哲士研究室で教育社会学・言語社会学を学ぶ。美学校菊畑茂久馬絵画教場修了。
1994年、『WIRED』日本版創刊にあたりアートディレクターに就任。 1998年、アジール・デザイン( 現アジール)設立。2003~10年、アート・デザイン・建築の複合イベント「セントラルイースト東京(CET)」をプロデュース。2010年、アートセンター「アーツ千代田 3331」の立ち上げに参画。サンフランシスコ近代美術館パーマネントコレクション、ロンドン国際広告賞、東京ADC賞ほか国内外で受賞多数。2012年からスタートしたアートプロジェクト「トランスアーツ東京(TAT)」を機に絵画制作へと重心を移し、「大館・北秋田芸術祭2014」「東京ビエンナーレ2020/2021」「東京ビエンナーレ2023」などに参加。札幌国際芸術祭2017 バンドメンバー。東京ビエンナーレ市民委員。3331クリエイティブディレクター。多摩美術大学グラフィックデザイン学科教授/アートとデザインの人類学研究所所員。
画集に『秘境の東京、そこで生えている』( 東京キララ社)、著書に『無くならない――アートとデザインの間』( 晶文社)、編著書に『レイアウト、基本の「き」』(グラフィック社)、『芸術の授業――BEHIND CREATIVITY』( 弘文堂)、展覧会図録に『佐藤直樹紙面・壁画・循環――同じ場所から生まれる本と美術の話』( 美術出版社)など。

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お問い合わせ
3331/合同会社コマンドA
E-MAIL: takeda@3331.jp (担当:武田) 
URL: https://www .3331.jp