<スケジュールに関するお知らせ>
中島麦の作品展「カラードノイズ / Colored Noise」を3331 Cafe Ubuntu にて開催します。
中島麦(b.1978)は抽象絵画の制作を中心に、そこから拡張する出来事を取り込みながら活動している美術家です。中島の抽象絵画には、様々な色が放つスペクトルが分布しており、絵具の密度や重なりが混在しています。近年では筆を介さずに制作されており、粘度と濃度を調合したアクリル絵具を直接キャンバスにそそぎ込んでいます。ゆっくりと垂らし込まれた多量の絵具がキャンバス上で揺れ動き、ぶつかり合い、弧を描きながら滴り落ちた痕跡と層が画面を構成しています。
これらの作品には、「光」、「動き」、「奥行き」、そして「時間」が絵画を構成する要素として表現されています。その流動的な作品画面の様子を音響的な状況に置き換えて眺めてみると、響きを伴う感覚が立ち昇ってくるのではないでしょうか。
今回はカフェの利用客を始め、スタッフの調理やサービスなど、場を共有したり行き交う人々の声や動作から発せられる環境音の中で作品をご鑑賞いただく試みでもあります。
カフェ空間を取り込んだ中島麦の抽象絵画のダイナミックな色彩とテクスチャーをぜひこの機会にご高覧ください。
本展では、アクリル絵具の巨大な一滴が持つ物質性と物語性に着目した「luminous dropping」(2018~)、
特徴的な縦長のキャンバスに絵具と重力による直線的なタイムラインの層を描いた「luminous dropping incline」(2019~)、
そして、意図的に傾けた複数のキャンバスに絵具が生み出す物理現象を多方向から描いた「multi luminous dropping incline」(2020~)、の3つのシリーズより最新作をセレクトし展示します。
【企画】:津嘉山 裕美 (nutriment)
【協力】:Gallery OUT of PLACE, 3331 Cafe Ubuntu(IDEAL COOP Inc.)
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中島麦 / nakajima mugi
1978 長野県生まれ。大阪で育ち 現在も大阪を拠点に活動
2002 京都市立芸術大学美術学部油画専攻 卒業
近年の主な展覧会 selected
「painting theater」Laugh&Peace Art Gallery/大阪(2021)
「中島麦 2021-21 painting works」酢重ギャラリー/長野・軽井沢(2021)
「time line」ぷらすいちあーと/大阪(2020)
「luminous dropping」Gallery OUT of PLACE TOKIO/東京(2020)
「中島麦 luminous dropping展」和田画廊/東京(2020)
「VOCA展 2019」上野の森美術館(2019)
「luminous dropping 2019」/Gallery OUT of PLACE TOKIO(2019)
「絵画展...なのか?」川口市立アートギャラリー・アトリア/埼玉(2019)
「動きと光の物語-light/moving」cafe 104.5/東京
など。他個展、グループ展、ワークショップなど多数
企画者紹介
津嘉山 裕美 / Hiromi Tsukayama
ディレクター(現代美術・食)
1980年 沖縄県生まれ
2005年 大阪芸術大学 芸術計画学科卒業
2011年よりGallery OUT of PLACEに勤務。2010年より奈良アートプロムに加入し、以降ギャラリー業務と並行してアートプロジェクト等の企画・コーディネート活動を行う。東京と奈良を拠点にディレクション活動を展開。食をメディアとし、人と場をつなぐプロジェクトを実施している。2016年よりGallery OUT of PLACE TOKIO ディレクター。東京に拠点を移す。ギャラリー勤務を経て、2021年5月より、アートを軸にした自身の活動「nutriment」を本格始動。フリーでのアートコーディネート、ディレクション、テキスト執筆活動を開始。食とアートの観点からプログラム開発、リサーチを行なっている。
The Sustainable Food Magazine Ubuntuにてアートに関する記事を執筆中。
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