<スケジュールに関するお知らせ>
この度Gallery OUT of PLACE TOKIOは5月 - 6月の展覧会として、Hogalee(ホガリー)による「Masking / Fixing」展を開催いたします。
Hogaleeは2013年頃より『剽窃』(美術史に登場する絵画とコミック的人物像とを合体させるシリーズ)と『原状回復』(マスキングテープを画材がわりに巨大な壁画を描くシリーズ)という別々のテーマをもとに、現代の「オンナノコ」達を描いてきました。今回の個展では『原状回復』シリーズに焦点をあわせ、壁ではなくキャンバスを支持体にしたマスキングテープ作品と、コミックや漫画で描かれる線の意味を問いなおそうとする意欲的な作品を発表いたします。
Artist statement
黒いマスキングテープ自体を描画ツールとしてキャンバスの上にオンナノコを描き、そのマステを剥がせば地の支持体だけが残る。
これは以前より制作してきた展示空間の原状回復をコンセプトにしたマステ壁画の手法である。
同じマスキングのタブロー作品を2つ制作し、一方をテープの上から一面ペイントする。テープを剥がした後、マステによって保護されていた部分が地の色のオンナノコとして現れる。
これらのプロセスの違う同じ絵柄を対で展示することでメディアの転換、レイヤー構造が明確になり、
原状回復をテーマに扱ってきた期間限定で可逆的なマスキングテープ作品が、恒久的に定着されたものに変換される。
それは固定された場所から解放され、移動可能という自由を獲得することを意味する。
今回もう一つ試そうとしているのは、一人のオンナノコの図像をあえてトリミングし顔を積極的に描かない構図や部分の抜粋をしている点である。
オンナノコの図像はイコン性を剥奪され、究極的には線の集合でしかない画面になっていく。そこにもう一つのMasking/Fixingのテーマを忍ばせている。
文・Hogalee
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