<閉館のお知らせ>
3331 Arts Chiyodaは、2023年3月15日をもちまして閉館いたしました。

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千代田区地域振興部文化振興課文化振興係
TEL:03-5211-3628
bunkashinkou@city.chiyoda.lg.jp

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合同会社コマンドA
〒101-0021 東京都千代田区外神田6-12-5 長谷川ビル2F
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閉館に伴うスケジュールと施設利用について
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黒田大祐 不在の彫刻史2

黒田大祐 不在の彫刻史2
日程
2019年01月24日(木)~2019年02月02日(土)
時間
12:00-19:00
休み
会期中無休
料金
無料
会場
B104

<スケジュールに関するお知らせ>

本展は「不在の彫刻史2」と題した、Kanzan Curatorial Exchange 「尺度の詩学」vol.3:黒田大祐「ハイパーゴースト・スカルプチャー」展のサテライト展です。

1930年代、東京美術学校彫刻科の建畠大夢(彫刻家, 1880-1942)の教室にはさまざまな国から彫刻家を志す若者が集っていました。この頃は、留学生の多い時期でもあり、日本が帝国主義的な支配を拡大していった時代でもあります。建畠教室で学んだ学生たちは母国に戻り、作家活動や高校や大学での教育活動を通して「彫刻」を伝え、その国の後進に影響を与えていったようです。
本展は、東アジアに通底する「彫刻」概念に焦点を当て、日本、中国、韓国、台湾を巡る、建畠とその教え子の教え子の教え子たちと周辺の彫刻家たちに関するリサーチをベースにした展覧会であり、作品発表としての「ハイパーゴースト・スカルプチャー」(Kanzan Gallery)をメイン会場とし、リサーチを重点的に紹介するサテライト会場「不在の彫刻史2」(3331 Arts Chiyoda)の2つの会場で構成されるものです。

(アーティスト・ステートメント)
 建畠大夢(彫刻家, 1880-1942)の『おゆのつかれ』という彫刻作品を見たのは美術高校に通っていた頃です。作品が面白かったのは言うまでもありませんが、変な名前の彫刻家の作品だったのでとてもよく覚えています。その高校の中にはいくつか彼の作品があり、彼の作品に気を留めるようになっていきました。正直、私は高校生だったので「彫刻」というものをよく理解していませんでした。ですから、この頃に見た「気になるもの」は何でも意識的に自分の表現に取り入れていきました。2017年、私は韓国の仁川(Incheon)の小高い丘の上でマッカーサーの銅像を見ることになります。なぜかその銅像の造形が気になり調べてみると、建畠大夢の教え子の金景承(Kim Kyung-Seung, 彫刻家, 1915-1992)の作品であることがわかります。しばらく忘れていた名前に重なるように高校生の頃の記憶が蘇りました。私は妙な感覚にとらわれて、建畠が教鞭を取っていた時代とその教え子をめぐって調べるようになります。すぐに彼が私の高校の卒業生であること、私自身が彼の教え子の教え子の教え子に位置付けられることが解りました。
それから妙な縁に導かれるように、建畠の教え子、その教え子の教え子たちが気になり始め、彼らが何を「彫刻」と考え、どう生きたのかを調べるようになりました。日本、中国、韓国、台湾にわたる調査は、自分がほんの一瞬でも考え、信じてきた「彫刻」というものの正体を探る旅であり、つまるところ「彫刻とは何か」を考える旅でもありました。おそらく彫刻を学んだことがある人の誰もが「彫刻とは何か」そんな問いをめぐらせたのではないかと思います。学んだことがなくても、「彫刻」といわれるものを見て、「彫刻って何なの?」と思ったことがある人も大勢いることでしょう。私もよく考えました。しかし、学び考えたことと表現することは一致するわけではなく、いつの間にか「彫刻」について考えることはなくなっていき、作品制作とは別として捉えるようになりました。
ここに来て、再び「彫刻とは何か」と寒気のするような「問い」に立ち戻ることになったのは、呪いとしか言いようのない理不尽さと、解らなさがそこには付きまといます。建畠大夢のあの可愛い「彫刻」をみた高校生の頃に呪いが始まっていたのかもしれません。そうして呪われた私は、自分の「彫刻」と、作品制作との間にあるギャップを言葉にすることが出来ず、2つの事柄を別のものとして捉えることでやり過ごして来たのだと思います。ところで、この「呪い」は私だけのものなのかどうか。リサーチを終えて、私はほんの少しだけ、このことについて語ることができます。心当たりのある人は見に来てください。

【メイン会場】
Kanzan Curatorial Exchange 「尺度の詩学」vol.3
黒田大祐「ハイパーゴースト・スカルプチャー」
会期: 2019年1月18日[金]-2月17日[日]
会場: Kanzan Gallery
住所: 東京都千代田区東神田1丁目3-4 KTビル2F
開催時間: 12:00-19:30/日曜は通常17:00まで
休廊日: 月曜日
入場無料
web: http://www.kanzan-g.jp
tel: 03-6240-9807

TALK SESSION ① 「情報化する彫刻」+ レセプション
1月19日(土)17:30- 19:00(予約不要, 入場無料)
谷口暁彦(アーティスト)× 黒田大祐
進行:和田信太郎
RECEPTION : トーク終了後より

TALK SESSION ②「彫刻の正体」
1月27日(日)17:00- 18:30(予約不要, 入場無料)
小田原のどか(彫刻家)× 黒田大祐
進行:和田信太郎

TALK SESSION ③「東アジアと美術」
2月3日(日)17:00- 18:30(予約不要, 入場無料)
Jang-Chi(オル太)× 黒田大祐
進行:和田信太郎

*TALK SESSIONはメイン会場のKanzan Galleryで開催します。予約不要。直接会場にお越し下さい。


企画:和田信太郎
施工+広報:コ本や honkbooks
助成:公益財団法人 テルモ生命科学芸術財団, 公益財団法人 日本文化藝術財団
協力:Gallery OUT of PLACE, ときわミュージアム, さっぽろ天神山アートスタジオ,
   原都心創作空間TOTATOGA, 竹圍工作室, 本郷新記念札幌彫刻美術館

当サイトには、入居している各団体が行う催事についての情報も掲載されています。
展覧会やイベントなどに関するお問い合わせは、各団体へお願い致します。

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