<スケジュールに関するお知らせ>
Gallery OUT of PLACE TOKIOでは、9-10月期の展覧会として鷲津民子による個展「− through '18 − 飛ぶ家 」(立体造形、平面)を開催いたします。
鷲津民子は70歳を超えてなお、精力的に制作に打ち込んでいます。主に「Washizu Drawing」と名付けられたノートの作品に日々没頭し、全国で発表し続けています。
「Washizu Drawing」は、コラージュやアサンブラージュの手法で無地のノートに日記を書くように1ページずつ完成させていくもので、最後のページを終えた時は素材や画材がノートからはみ出し、もはや閉じられないほどに膨らんだものになります。作家の感覚や記憶そして日常が、形と実体を持ち、爆発寸前まで肥大した「おもちゃ箱」の様を呈しています。ノートに描かれた半立体のイメージは、一見プリミティブな表現を思わせますが、同時にどれも計算され洗練されたコンポジションやテクスチャーを表出しています。
このノートだけでもパワフルな作品ですが、鷲津の創作意欲はこれだけに留まりません。近年は、完成したノートを一つの発想源にして、そこから飛び出してきたイメージを単体の独立した作品に移し替える作業を行なっています。今回の展覧会では、ノートの展示とともに、それらのイメージに命を吹き込むように肉体を与え、3次元のドローイングを会場いっぱいに試みます。作家自身の生き様が形になるその瞬間を、ぜひご高覧ください。
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