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アキバタマビ21 第71回展覧会「さよならに、塩と胡椒」

アキバタマビ21 第71回展覧会「さよならに、塩と胡椒」
日程:2018年09月15日(土)~2018年10月22日(月)
時間:12:00-19:00
備考:金・土は20:00まで
休み:火曜日
料金:無料
会場:201/202:アキバタマビ21

アーティスト:黒田翔太、近藤南、杉岡みなみ、高山夏希

わたしたちが様々な場面で口にする「さよなら」は、伝える相手、場所、状況によって多様な意味が込められています。それらには共通して、「さよなら」を伝えることで他者を不在にし、共有した時間を自身の解釈によって、唯一の「味」を持った記憶へと変化させていると考えます。そして、その記憶は自らの身体に刻まれ、体験として蓄積されていくでしょう。
一方で、わたしたちの社会は情報化がさらに加速し、クラウドコンピューティングをはじめとして、あらゆる情報は電子化され、情報を保持していた本体ではなくインターネット上に蓄積されるようになりました。言い換えれば、物質から切り離された情報は、いわばオーラや魂となって、私たちの身体の周りに幽体的な状態で保存されているとも言えるでしょう。その状況は、スマートフォンやタブレットといった液晶画面を持つ媒体から、いつでも・どこでも情報を呼び出すことができる代わりに、情報を召喚するために画一化された物質だけを、わたしたちは求めるようになっているのかもしれません。
それに対して美術作品は、作者による様々な記憶が物質に内包されています。作者がこれまでに出会った人やもの、風景、出来事に告げた「さよなら」が、表現によって濃密な「味」を持った形となり、見る人の中にかつてあったもの、不在のありかを認識させます。見る人は作品に込められた「味」と自身がかつて体験した同じ「味」を探り、その時に味わった感覚をより強固なものとして、自身の記憶と身体に刻み込みます。それは、物質に情報を宿す上で、存在意義を見出すための重要な行為なのではないでしょうか。
本展は、記憶の定着を客観的・直接的な記録が難しい「味」と結びつけ、4人の作家がそれぞれの作品に込めた「さよなら」を、鑑賞者が味わうことで不在だった記憶を呼び起こし、作品固有の体験として再認識することで、現代の幽体化した情報の所在を明らかにします。それは、情報が膨大になったがゆえに埋没し、均質化してしまった現代にとって、実体性を捉え直す有効な手段となるでしょう。それぞれの作者が、作品を生み出す時に告げた「さよなら」を、ゆっくりと味わってください。



【イベント】
●オープニングパーティー 9月15日(土)18:00 ~ 20:00
●トークショー 「言葉の匙」 9月22日(土) 17:00 ~ 18:30 参加無料・予約不要
出演:三角みづ紀(詩人)、坂田恭平
●絵画と菊地敦子によるパフォーマンス 「肌理/under my skin」 10月6日(土)、7日(日)16:00〜16:30、18:30~19:00 全4回公演
観覧無料・定員50名(ご予約はPeatixにて)https://peatix.com/event/409919
絵・構成:杉岡みなみ 身体:菊地敦子 演出:久世孝臣
●アーティスト・トーク 「『さよなら』について」 10月20日(土)17:00 ~ 18:30 参加無料・予約不要
出演:黒田翔太、近藤南、杉岡みなみ、高山夏希 聞き手:坂田恭平

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