<スケジュールに関するお知らせ>
(画像)「Passing through there.」(ビデオ、20min 9sec、2016年)
この度、アーツ千代田3331では、3331 ART FAIR recommended artists (※)として選出されたアーティスト小山友也の個展を開催いたします。
小山は活動の動機を、「コミュニケーションの要素を解体、再構築しながら、既存の枠組みの可視化と侵食によって未来を模索することにある」と言います。そして、3331 Art Fairでは、電車内や街中で他人のイヤホンから漏れだす音で小山自身が踊り続けるパフォーマンスの映像作品「dancing by myself」(ビデオ、8min 43sec、2015年)を出品し注目を集めました。
本展では、「Remaining Methods」(残りの方法)と題し、小山がいつも意識をしているコミュニケーションや連絡回路、プライベートとパブリックの境界のようなものに対して、別の方法や代わりの方法ではなく「残りの方法」を使ってアプローチをするインスタレーションを発表いたします。小山友也の初めての個展ともなる本展をぜひお見逃しなくご覧ください。
(※)3331 ART FAIR recommended artistsとは...
2017年3月に開催された「3331 Art Fair -Various Collectors Prizes-」では、一般来場者からの投票の集計結果と3331 Art Fair事務局内での検討を経て、2名の作家(小山友也と朝倉弘平)が、アーツ千代田 3331内で個展を行う3331 ART FAIR recommended artistsとして選出されました。
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「私が腕を上げるという事実から私の腕が上がるという事実を引くとき、何が残るのか?」(ウィトゲンシュタイン)。----何が残るのか。腕を上げる意図だろうか。意図が腕を動かしたのだろうか。普段の私は意図していただろうか。腕にできないことは意図されない以上、私の意図には腕の物体的構造が折り込まれていたのだろうか。では他者の体を持ち上げるときは? 他者が知人、不法占拠者、商品、ゴミであるとき、持ち上げる私の意図には他者の構造がどう折り込まれるのだろうか。
小山友也のパフォーマティヴな作品にはそのような、社会的・物体的に複合した異種混淆的な意図の問題が含まれている。
それは不測の角度から世界に向けられた照明だ。
平倉圭(芸術学)
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■作家プロフィール
1989年 埼玉県生まれ
2015年 東京造形大学大学院修了
2015年 「鉄道芸術祭vol.5」アートエリアB1
2016年 「Unusualness Makes Sense」チェンマイ大学アートセンター
2016年 「PARTY」Art Center Ongoing
2016年 「六分の一で考える」blanclass
2016年 「Politics of Space」statements
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■3331 GALLERY×Open Letter 共同企画イベント
アーティストツアー:10月7日(土) 15:30~17:00 (予約不要/15:30に3331 GALLERY集合)
*アーティストの解説により同時開催中の2つの個展を巡ります
■同時開催
「COUNTER WEIGHT」
会期:2017年10月7日〜11月19日 *期間中の土日のみオープン
会場:Open Letter (3331 Arts Chiyoda #211)
http://openletter.jp
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