<スケジュールに関するお知らせ>
音楽: Kazumichi Komatsu (Madegg)
衣服をつくることは、その「形式(フォルム)」について思考することからはじめられなければならない。すなわち、衣服を構成している基本的な5つの要素----形態、素材、色、柄、細部について考えることからはじめる必要がある。衣服づくりでは、そうした形式的な要素がどう選択され、どう組み合わせられ、どう布置されるか―--構成の在り方が問題になるのだ。たとえば、衣服の表層に現れる意味や価値というのは、こうした構成の在り方によって生成するものであろう。
私たちは、衣服に内在した「方法」を展開すること―--「衣服づくりのための衣服づくり」をめざして、そうした衣服における5つの構成要素のデータベースを作り上げることからはじめる。そして、そのデータベースを機械的に組み合わせることで生じる膨大なデザインの可能性をつくり続ける/尽くす。そうした臨界点において、あらためて「衣服とは何か」という問いが浮かび上がってくるのではないだろうか。
また、衣服はただ物質的次元にあるわけではない。それは身体との関係----「着る」という行為、あるいは「知覚」の問題とともに考えられなければいけない。なぜなら、衣服は身体と切り離すことができず、つねにそれと相関して存在する「物」であるからだ。
2015年度繊維研究会Fashion Show「見えないものと見えるもの」では、そうした衣服にまつわる私たちの「知覚」の在り方が、ショーの空間に身を置くことによって、再帰的に問われることになるだろう。
【繊維研究会】
早稲田大学繊維研究会は、1949年創立の早稲田大学の学生を中心としたファッションサークルです。2014年度より、理論と実践の両面からの衣服づくりを目指して活動しています。「方法」そのものを主題化しながら、衣服の制作を行い、ファッションショーやインスタレーションを通じて、自己言及的に「ファッション」および「衣服」への問いを提示してきました。
本展で行われるファッションショー観覧の当日券もご用意はございますが、確実にご案内できるようなるべくお早めのご予約をお勧めいたします。
予約フォームは繊維研究会HP http://www.sen-i.org/news/2015/1116.html から
お問い合わせ:sen.i.1949@gmail.com
〒162-0052 東京都新宿区戸山1-24-1 早稲田大学学生会館E701 mailbox : B25
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