<スケジュールに関するお知らせ>
本年3月に開催された3331 ART FAIRにて選出されたアーティスト/小林丈人による個展を開催します。
3331 GALLERYでは好評につき、3331 GALLERY ♯026 3331 ART FAIR recommended artists 小林丈人「後ろの静物」の会期を2015年2月14日(土)まで延長する運びとなりました。
ひきつづき、みなさまのご来館を心よりお待ちしております。
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小林丈人の現在
小林丈人の近作の多くには「風景」や「人体」や「静物」が描かれている。
だけれど、それぞれが幾重にも分節化されていて、「統一的世界」を喪失している。
「風景」には異物としての人工的な結晶のようなものが侵犯してくるし、「人体」は、
バラバラに解体された顔であり手であり足であり、すでにして「人」でさえない。
「静物」においても、まるで「りんご」のように解体された「腕」があったりする。
小林丈人は何を描こうとしているのか?
かっての小林の絵画にあった、濃密で自己完結した「統一的世界(胎内のような
物語)」の、解体の過程そのものを彼は今クールに見つめ、描いているのではないか。
解体はもちろん危機ではあるが、その危機の痛みが作品のリアルな力となっている。
そしてその痛みは、新たな外部へ解き放たれるための希望でもある。
堀 浩哉(美術家・多摩美術大学教授)
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作家プロフィール:
小林丈人 Taketo Kobayashi
1981年 東京生まれ
2007年 多摩美術大学 大学院美術研究科絵画専攻
油画研究領域修了
2010年 栗原一成、田中良太と共にオルタナティブスペース
「ゲルオルタナ」の運営開始
2013年 個展「二回転半ドロップ」(ゲルオルタナ/ 東京)
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