<スケジュールに関するお知らせ>
nap galleryでは、90年代より広告や海外雑誌『Purple』などで時代の本質を鋭く捉えた美しい質感のある写真を発表し、今日の写真家に多大な影響を与えている写真家、高橋恭司の展覧会「写真はいつも世界の終わりを続ける」を、開催しております。
写真集出版を記念した本展では、最終日の9月28日に東京都写真美術館学芸員、伊藤貴弘氏をお迎えしてトークイベントを行います。1992年にイギリス映画監督デレク・ジャーマンが生前住んでいたプロスペクト・コテージの室内や庭を撮影した写真作品とのトークをお楽しみください。
9月28日(土) 14:00-15:00
高橋 恭司 × 伊藤 貴弘 ( 東京都写真美術館 学芸員 )
※ 予約不要、入場無料
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WOrld's End 写真はいつも世界の終わりを続ける
時が止まっている、光が押さえつけられている。
明るい闇?明るい終わりが続いている。
知人からデレク・ジャーマンのポートレイト撮影の依頼を受けて、その時はじめて、プロスペクト・コテージを見ました。コテージの中や庭を非常に美しいなと思って、デレク・ジャーマン達が昼食にいっている間に撮影しました。
自分が写真に撮りたいなと抽象的に考えていたことが、ここに具体的にあるなと感じました。世界の果て(エッジ)が目の前にあるなと。写真や映像になってはじめて完成する造形が目の前にあった訳です。
近年シャッターを押す動機。現在とは、死とは、一体何なのか?どんなイメージなのか?どんな幻想なのか?どんな精神の病気なのか?私を傷つけた剣だけが、私を癒すことができる...。描かない、造らない、美しくない、真面目ではない。
デレク・ジャーマンは非常に優れた美術家だと思います。30年経ってより一層強くそう思います。写真と映像の時代である20世紀の最後にデレク・ジャーマンの庭があり、『BLUE』があった訳です。あれから30年経ってどう思うか。その答えが、World's Endの中にあるのではないのでしょうか。
高橋 恭司
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