<スケジュールに関するお知らせ>
この度Gallery OUT of PLACE TOKIO は、4 - 5 月期の展覧会として中島麦による「luminous dropping 2019」(平面)を開催いたします。中島麦は、2016 年ごろまでの2 つの異なる質感を並列させて見せるシリーズ「WM」を経たのち、この2、3年はアクリル絵具の巨大な一滴が持つ物質性と物語性に着目しluminous dropping と名付けたシリーズを精力的に制作し発表し
ています。今年中島はVOCA 展2019 にノミネートされ、また川口市立アートギャラリー・アトリアで現在開催中の「絵画展...なのか?」にも出展しています。2会場での多様な作品が組み合わされた複雑な展示は、中島作品の持つ抽象絵画の無限の可能性を観る者に強く印象付けることになりました。今回の個展ではluminous dropping の最新作を一堂に揃え、他とは一味違った様相を皆様にご覧いただきます。
Artist statement
私は、絵画を構成する根源的な要素として「動き・奥行き・光」があると考えている。その3つをカンヴァスの上で表現しようと試み、この作品シリーズを「luminous dropping」と名付けた。ゆっくりと流し込まれた多量の絵具は、乾いた後も流動感を画面上に留め、物質としての色は多彩な表情を見せる。また絵具の層の中に空間が生まれ、作品は光を纏う。2019年前半は東京エリアで「始点/ 展開・拡張/ 目的」を多面的に捉える展示の機会を連続的に得た。「描く」という私的な行為が、美しさ(時にはその対極)を共通言語に、社会と接続できるメディウムになると思っている。それこそが絵画の次なる展開であり目的ではないだろうか。(文 中島麦)
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