<スケジュールに関するお知らせ>
アーティスト:青木香保里、安藤開、勝木杏吏、粂原愛
日々ものをつくり他者に開示する中で、何を大切にするのか。
作家4人で話し合う中から、「在るということ=存在」と「実感」という言葉が得られた。
存在には、物質(もの)的な側面と、情報(コト)的な側面が存在する。
情報化が進み、社会では「もの」から実感を伴わない「コト」へと価値の重点が推移してきた。
私たちの生活には情報機器が切り離せないものとなり、迅速な情報交換や、目的に対して手間や時間をかけずに結果を得ることが可能になった。しかし、裏を返せばそれは実感を伴わないコミュニケーションによる人間関係の歪みや、存在に対する実感の希薄さにも繋がっている。
相対するような二つの概念があるとき、私たちはついそれを比較し、それぞれの価値について言及し、優劣の中で「答え」を見出そうとする。しかし、それよりも二つの間にある関係性を紐解くことで、よりよい応えを得られるのではないだろうか。
今回の展覧会には、手仕事を用い、物質感に強い関わりを持った制作活動を続けている4名の作家が集まった。作品制作の過程を通じて、素材(もの)とそこにこめる意味(コト)との関係性を探り、「存るということ」にいかに向き合うか。四者四様の応えを探っていくことを本展覧会の主題とする。
【イベント】
・ 11月4日(土)18:00〜 オープニングパーティ
・ 11月25日(土)15:00〜16:30 トークショー
ゲスト:岡村桂三郎(多摩美術大学 日本画専攻 教授)、木下京子(多摩美術大学 美術学部 共通教育 教授)
当サイトには、入居している各団体が行う催事についての情報も掲載されています。
展覧会やイベントなどに関するお問い合わせは、各団体へお願い致します。