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アーティスト:マリアーネ、文谷 有佳里、増子 博子、青木 瞳
点と線による造形表現は、絵巻物や障壁画にみられるように、古くから日本美術の特徴として挙げられて来ました。この点描や線描による表現は、現代の漫画やアニメに通じる原点として、よく語られております。今展では、その「点」と「線」に改めて着目し、それらを用いて精力的に活動を続けてきた気鋭の作家4名による作品をご紹介いたします。
大学で作曲を学んだ文谷有佳里は、即興が生み出すリズミカルな直線と曲線を活かし、時空間を超越するような独特な画面を創り出し、その手から生み出された線は、電気のような力強いエネルギーを放出しています。
marianeの作品にみられるモチーフからは、まるで深海生物が触手をのばして蠢くような、生々しい息づかいが感じられます。その官能的な色調と造形は、画面の中で妖しげにゆらめき、みるものの視線を惹きつけます。
青木瞳は漆黒の点と微かな線により、鑑賞者を迷宮に誘いこむような世界を生みだします。そこには生成と消滅を繰り返す儚い生命の物語が紡がれており、画面全体を覆う独特の造形が、こちらにそっと何かを語りかけて来るようです。
増子博子の作品は白と黒のみで表現された盆栽の世界を特徴としています。自然のもたらす恵みのなかに、人間の手が介入し新たな造形が生み出される盆栽作りを、自身のイメージを創造するプロセスに重ねあわせて制作しています。
これら点描や線描を用いながら、それぞれ独自の世界を切り開いてきた作家達の饗宴を、是非ご堪能頂きたく、ご来廊をお待ちしております。
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