<閉館のお知らせ>
3331 Arts Chiyodaは、2023年3月15日をもちまして閉館いたしました。

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千代田区地域振興部文化振興課文化振興係
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オオトモ クミコ展 『未必の故意』

オオトモ クミコ展 『未必の故意』
日程
2016年08月31日(水)~2016年09月18日(日)
時間
12:00-19:00
休み
月曜日、火曜日
料金
無料
会場
B107: Bambinart Gallery

<スケジュールに関するお知らせ>

「その罪は意図されたか、否かーー
今回の展覧会タイトルである『未必の故意』(Latin:Mens rea)は、法律用語であり、安部公房の書き下ろし戯曲の題でもある。
『未必の故意』とは、結果が予想できていながらそれを実行する精神状態を指す。つまり、罪を犯すつもりではないが、結果を分かっていながらにして実行することである。例えば、仮に私が誰かをペーパーナイフで刺したとして、『このまま放っておいたら死ぬかもしれないが、それでもいい』という心理だ。しかし、ここでは『未必の故意』を法律用語に限定して解釈しない。『未必の故意』は故意ではあるものの、罪を犯す意図の有無の判断を第三者がすることは極めて難しい。人の心内の意識を確実に証明する手段はない。それを認識できるのは唯一、自分自身の心のみである。
 私たちはみな日々、小さな『未必の故意』による罪を繰り返しているのではないか。『そのつもりはなかったが、結果そうなってしまったーー』それは無自覚かもしれないが、一種の確信的行動であり、諦め、そして絶望である。それは次第に精神を麻痺させ、日常的に『未必の故意』を繰り返すようになっていく。第三者にはばれていないかもしれない。そして、自分自身はどうだろう、その故意に気づかない振りをしているのか、本当に気づいていないのか、もはや判断できない。しかしどちらにしても、それは、無意識に、でも確実に、健康な心を蝕んでいく。

 『人間とはその行為の全体である』
と、サルトルは云う。サルトルの実存主義的な考え方では、私たちに予め与えられた本質や性質などはない。したがって私たちは日々の行為や言動により自身を創りあげていく。私たちは限りなく自由である。所以、正当化されるべき言い訳、逃げ道など持ち合わせていない。責任の一切は他の誰でもない、己にある。
だからこそ、ひとたび『未必の故意』を抱いてしまえば、それがいかなる理由にしろ"罪な存在"に成り下がる、と私はサルトルの言葉を解釈する。
今回の個展で発表する主な作品らは、この点に重きを置き、モチーフを選び、描いた。サルトルの言葉を自身の体験を以って自分なりに消化し、近年描いた作品に再び筆を入れたものもある」
オオトモ クミコ

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