<閉館のお知らせ>
3331 Arts Chiyodaは、2023年3月15日をもちまして閉館いたしました。

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千代田区地域振興部文化振興課文化振興係
TEL:03-5211-3628
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合同会社コマンドA
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イシュタルの冥界下り/ドゥムジとエンキムドゥ

イシュタルの冥界下り/ドゥムジとエンキムドゥ
日程
2015年08月05日(水)
時間
19:00-20:00
料金
1,000円
会場
B105

<スケジュールに関するお知らせ>

「神話と発話、システムと人」

 神話とは、ことばである。無論、神話とは世界の理を表すが、ここには二段階の言語化のはたらきがある。すなわち言語をもって世界を切り分けたとき、第一の言語化としてラングが生まれる。次いで世界の始まり、死後の世界、しきたりなどを神話によって別の表現に置き換えるランガージュとしての再言語化がある。神話はメタ言語として、二次的な言語としての"ことば"なのである。
 神話の表象は『ギルガメシュ叙事詩』以降、世界文学として複製と改変を繰り返されてきた。表象は英語でrepresentationと表記することができ、同時に再現前、代表そして上演という意味を含む多義語である。今回、上演する『イシュタルの冥界下り』はシュメール語で書かれた『イナンナの冥界下り』がバビロニア語で再構成されたものである。神話であれ演劇であれ、表象とは常に複製性を有している。
 ではなぜ演劇にはアウラが、一回性があるのか。小説家は読者へエクリチュールを与えるが、読者はこのエクリチュールを読みはしない。読むことによる再解釈をして初めてエクリチュールは生成されうるからだ。また小説家のアイディアは小説と等号では結ばれない。なぜなら書くことによる再構成なくして小説足りえないからだ。同様に演劇も演出家から演者へ、演者から観客へのrepresentationのはたらきを通してのみ生成されうる。観る主体こそが演劇にアウラを、一回性を与えるのだ。
 神話は常に二次的な言語として世界の理を表した。本公演では神話のテクストに忠実なままに、『イシュタルの冥界下り』と『ドゥムジとエンキムドゥ』を上演する。『イシュタルの冥界下り』では発話としての声(パロール)が持つメディア性の再発見を、『ドゥムジとエンキムドゥ』では演劇の形式性によって実存を描く試みを行う。演劇の持つ構造的なアウラと共に、新しい一回性を提示する意欲を肌で感じていただきたい。
(ドラマトゥルク 藤野惇)


[演出]アイスカハラ
[出演]中村穂乃香 田村亮太 針谷慧 アライリョウタ
[照明]関口耀生 [ドラマトゥルク]藤野惇
[協力]中村美波 雨宮信人 シバイエンジン

ご予約は http://481engine.com/rsrv/webform.php?sh=2&d=a9721c4079
もしくは ai.sukahara@gmail.com まで

当サイトには、入居している各団体が行う催事についての情報も掲載されています。
展覧会やイベントなどに関するお問い合わせは、各団体へお願い致します。

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