<スケジュールに関するお知らせ>
長沢節創設の学び舎セツ・モードセミナーが主催する校内コンペ。
毎年春に開催される本作品展は、自由さ、上品さをテーマに掲げ、生徒の入賞、入選作品を展示します。
今年は会場をセツ校舎からアーツ千代田3331に移し、また新しいセツの息吹をお届けします。
これまで数多くのクリエイターを輩出してきた学び舎からはばたく、未来のアーティストたちの作品を是非ご高覧ください。
校舎外観
セツ・モードセミナーについて
セツ・モードセミナーのセツというのは、創設者 長沢節(ながさわ せつ 1917-1999 )の名前に由来します。 ですからセツといえば、セツ・モードセミナーのことだったり、長沢節のことだったりするのです。
長沢節がセツ・モードセミナーの前身である「節スタイル画教室」を東京都杉並区高円寺にあったサロン・ド・シャポー内の一室をお借りして 開設したのは1954年のこと。その後、港区高樹町時代に「セツ・モードセミナー」と改称。1965年に新宿区舟町に校舎を新築移転し、今日に至っています。
みんなが楽しく、本当の絵の勉強ができる独特の場、貧しい画学生でも気兼ねなく学べる場ーそんな場を作りたいという長沢節の願いを実現したのが、 ここセツ・モードセミナーなのです。校舎の構造から始まって、中庭、セツ・カフェ、入学制度、授業カリキュラム、さらにはモデルや授業料に至る あらゆる面に節美学が浸透しているのも当然のことでしょう。
セツに来ると何故かホッとするこの感じ、この空気ーこの雰囲気は一体なんだろう? それこそが節美学の底流にある自由の精神なのです。 かつてセツは、「芸大かセツか」と二極対立的にいわれたことがありました。セツは旧い眠った芸術と闘う前衛(アヴァンギャルド)としての使命を持ち続け、 ここが日本唯一の自由の学校であると自負しています。セツが学校法人の形をとらない理由もそこにあります。
セツが出来ておよそ半世紀。この間、数千名の若者が長沢節とともに語り、笑い、デッサンし、学び合いました。 そして世に出て売れっ子クリエイターになった者、素敵なお父さんやお母さんになった者、ごく普通の人になった者等々、 実にさまざまな人生が生まれたのです。でもみんなに共通するのは、人生のある時期、ほんの数年間でしたが、 とても多感な日々をセツで送れたということ。いまはもう、男の子にミニ・スカートをはかせ、ロビーでの結婚式で神父様になり、 すぐに生徒の耳を引っぱる変なおじさん(セツ先生のこと)はいません。けれども彼が残した自由の精神はいまだ健在なのです。
セツ・モードセミナー代表 長沢秀(ながさわ しげる)
長沢節(1917-1999)
スタイル画の第一人者として戦後の日本ファッション界をリード。スタイリッシュな独特のデッサンで人気を博した。
主催した美術学校セツ・モードセミナーからは日本を代表するデザイナー、イラストレータを多数排出。文筆家としても知られ、エッセイ執筆、映画評論をよくした。また、常識にとらわれないユニークなファッションと洒脱なキャラクターでも注目を集め、82歳で没するまで生涯現役を貫いた。
授業風景
上段(左)コスチューム デッサン/上段(右)人物水彩
下段(左)ファッション イラスト エスキース/下段(右)作品合評
セツ・モードセミナー
〒160-0006 東京都新宿区舟町15 TEL:03(3357)3687
www.setsu-mode.com
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