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アーティスト:斉藤あづさ、村上美樹
「ゼロ展2012」は秋田県大館市で開催されたアートプロジェクト「ゼロダテ 駅前美術展 2012」の特別企画で、無審査で誰でも出品できるオープンな展覧会です。「ゼロ展 2012」は全国から100を越える作品が集結し、アワードを受賞した斉藤あづさと村上美樹は、アートの最前線で活躍するゲスト4名により選出されました。
ゼロ展2012についての詳細は下記リンクからご覧下さい。
・ゼロ展について: http://zeroten.zero-date.org/
・ゼロ展2012 受賞者発表!!: http://www.zero-date.org/news/2012/11/2012.html
「ゼロ展 2012」アワード受賞作家
斉藤あづさ|画家
●略歴:1987年生まれ、秋田出身。
2011年に武蔵野美術大学造形学部油絵学科を卒業。東京での在学中、秋田に暮らす母が闘病生活へと入る。卒業間近の3月11日に東日本大震災・東電原発事故が起こる。卒業後、自分の原点と向き合うべく、秋田に制作拠点を移し、家族や故郷と月日を重ねながらの生活・制作活動に専念する。2012年6月に第53回秋田県美術展覧会に出品・入選。11月30日に母が病を闘いぬき、旅立つ。
●作品タイトル:畏
●作品について:母の死へ。震災・原発事故によって失われた尊いものへ。様々な不条理の中で傷つきながらも尊厳あふれる命への畏敬の念を込めて。そして新しい命への希望と責任に奮起しながら、描いた絵画です。
誰かの心と共振し、励まし合えたならば本望だと思っています。
●ゼロ展に参加して:秋田にアートの息づく場が存在する!それが嬉しいです。特に講評会では、作品だけでなく作家それぞれの生の想いを感じられ、秋田に根ざし表現活動を志す仲間がいるのだと心強くなりました。
村上美樹|学生
●略歴
1994年秋田県秋田市生まれ、秋田公立美術工芸短期大学附属高等学院3年金属工芸コース在学。
●作品タイトル:イグサの上で死ぬ
●作品について:このタイトルは「畳の上で死ぬ」という慣用句からきていて、「すごく当たり前なこと」という意味があります。ある日畳屋をやっていた祖父の工場を十年ぶりにのぞいてみたら大量の畳表が残っていました。そのとき私は、畳の需要は減っていき、いつか畳自身が死んでしまうのではないか、と感じました。ですが畳はそんなの関係ないように独特のにおいを出し続け、いずれ死にます。そんな意味での「イグサの上で死ぬ」です。
●ゼロ展2012に参加して:秋田県内にはこんなにたくさん絵を描く人がいて、表現する人がいて、縁があり、繋がって、いろんな人から力をいただきました。秋田県出身ということに胸をはり、これからもずっと作品制作をしていこうと思います。ゼロ展に参加することができて本当によかったです。ありがとうございました。
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