<スケジュールに関するお知らせ>
現代社会の深淵を逆照射する異色の展覧会として第1回展(2010年)以来、静かな感動と衝撃を与えた、東京精神科病院協会が主催する「心のアート展」の第3回目展。「生きること、病むこと、表現すること」の意味、価値、可能性を出品者、観覧者と共に社会に向け発信する本展は、単に展示作品を鑑賞するという一方向的な結果としての展覧会ではなく、相互作用的な発信、発見を生み出すアート的な「場」となっている。
展覧会のメインとなる〈公募作品展示〉では、都内の精神科病院67施設から公募した作品を、審査員長・加賀乙彦(小説家・精神科医)、審査員・立川昭二(北里大学名誉教授・医学医療史)、仙波恒雄(日本精神科病院協会名誉会長)、齋藤章二(斎藤病院理事長、院長)、安彦講平(〈造形教室〉主宰)の5名が一作一作、真摯に向き合い、心ゆさぶられ、熱意を込めて審査。「声なき声、呟き、ため息、独り言、そして魂の叫び」を表現した多様な世界を展示する。
〈特集展示〉では「絵は生きる杖、鏡」と語る名倉要造の40年以上に亘る表現活動の膨大な作品群の中から作品を展示。病と出会い、絵と出会い、心の杖として鏡として絵を描き続けてきた、波乱に満ちた道のりを紹介する。
作者達が自作の前で語る〈ギャラリートーク〉では、「病む」とは何か、「表現」とは何か、「描く」は何かについて、出品者、医療関係者、芸術家、一般の方々を交え語り合います。会期中、毎日14時から開催。
〈座談会〉では審査員、精神科医、医療従事者などを迎え、「再生と律動」をテーマに、表現活動や芸術の持つ力、意味、可能性について語り合います。会期中、毎日15時から開催。
〈ワークショップ〉では、ステンドグラス作家の野口均さんによるステンドグラス・ワークショップ(22、23日の11時から)と、出品者でもある江中裕子さんによるコラージュ・ワークショップ(20、21日の11時から)を開催。この他にも、デカルコマニーなど自動表記法のワークショップも予定しています。
審査員の一人でもある安彦講平による病院アートの取り組みを紹介する〈病院アート〉では、医療の時空間に新たな「いろ・かたち・ひかり」を蘇生させる、きめ細やかな感性が通い合う「風とおしあな」を創り出す試みを紹介する。
主催:
(社)東京精神科病院協会
http://www.toseikyo.or.jp
問い合わせ先:
(社)東京精神科病院協会
TEL 042-352-0541
*1階カフェ・レストラン(FoodLab)にてランチタイム(11:30~16:00)にお食事される場合
障害者手帳を提示された方は、通常価格から100円割り引きとなります。
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