<閉館のお知らせ>
3331 Arts Chiyodaは、2023年3月15日をもちまして閉館いたしました。

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千代田区地域振興部文化振興課文化振興係
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閉館に伴うスケジュールと施設利用について
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ARTS FIELD TOKYO スタジオコース1期生展覧会『匣(HAKO)』

ARTS FIELD TOKYO スタジオコース1期生展覧会『匣(HAKO)』
日程
2011年04月01日(金)~2011年04月03日(日)、2011年04月08日(金)~2011年04月09日(土)
時間
12:00-19:00
料金
無料
会場
B104

<スケジュールに関するお知らせ>

8名の作家が魅せる「匣」という小宇宙

 3331 Arts Chiyodaのスクーリングプログラム「ARTS FIELD TOKYO」では、意欲的に創作活動を行うアーティストをサポートする「スタジオコース」を設けています。このコースでは3331内にあるスタジオを複数の作家でシェアしながら24時間制作を行うことができます。2011年12月から2012年3月までの4ヵ月間、スタジオコースのアーティストたちは作品制作に集中てきました。
 2010年2月には、そんな彼らの制作現場を公開するオープンスタジオ『匣(HAKO)』を開催。そして今回、最終発表となる展覧会のテーマも、作家たちが導き出した『匣』という言葉が選ばれています。
 彼らにとってアートとは、大切なものを納めつつも、まがまがしさを抱えている"パンドラの匣"のような存在。そして、偶然にもスタジオを共有することになった8名の作家たちにとって、制作や発表を行うこのスタジオもまた、大切な場所であると同時にまがまがしさを抱えている"はこ"なのです。

 この大きな"匣"から生み出された、8個の"パンドラの匣"をその目でのぞいてみてください。

 スタジオメンバーである藤城光は、福島県いわき市在住の作家です。震災を受け、会期中作家本人がスタジオに滞在することは難しくなりましたが、"パンドラの匣"が開かれてしまったような悲惨な状況のなか、"最後に匣のなかに残ったものは希望である"という伝説を私たちは信じずにはいられません。


▼出品作家プロフィール

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「帰還 Return from the Different Demention」(2010年)

松岡 友(まつおか・とも)
1984年千葉県生まれ。2007年、多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業。在学中から勢力的に作品制作を行い、2005年、『トーキョーワンダーシード』『東京コンペ#2』入選。大学卒業後からつとめていた特殊美術造形の会社を2010年退職し、本格的な作家活動を開始。(http://www.tomomatsuoka.com/

<出品作品について>
Q:発見されなかった宝箱の中のアイテムの運命やいかに?
A:腐る → 養分として、新生命に受肉。
B:モンスターになる → 破壊神となり、ドリームタイムの噴出により昇華。


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「宇宙エレヴェーター」(2008年)

橋村至星(はしむら・しせい)
1991年、スクール・オブ・ヴィジュアル・アーツ(ファイン・アート学部)卒業。1993年、ニューヨーク大学大学院(スタジオ・アート修士課程)修了。『アーバナート#6』佳作入選(1997年)をはじめ、『フィリップ モリス アート アワード 1998』最終審査展入選、『第12回リキテックス・ビエンナーレ』(2009年)入選。個展『innerlandscape』(1999年/GALLERY SIDE 2/東京)、『NEAR FUTURE』(2008年/九美洞ギャラリー/東京)開催。2010年4〜6月には『BankART Artist in Residence 2010』スタジオ・アーティストとして公開制作プログラムに参加。

<出品作品について>
都市で人々が無作為に集まる場所と、人々の間で行き交う視線や関係性に興味があります。今回制作したの はスーパーマーケット。人工的に大量生産された食料が明るい照明の中、毒々しく輝き、消費を強要される場所を行き交う老若男女。図らずも制作中の3月11日、東北関東大震災が起こり、その後スーパーやコンビニで買い占めによりガランとした薄暗い棚を見るにつけ、無尽蔵にあると思っていた食料や電気は、色々な無理の上に成り立っていたと痛感させられました。その思い、そして目の当たりにした私の生活の風景を描いてみました。


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「Eternal triangle」(2010年)

渡邊トシフミ(わたなべ・としふみ)
1985年新潟県生まれ。2007年、日本大学芸術学部美術学科彫刻コース卒業。同年、初個展『渡邊 トシフミ 個展 LIFE MAP』(羊画廊/新潟)を開催。以後、2010年まで毎年個展を行う。また、『大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 2006』(「脱皮する家」制作)、『横浜トリエンナーレ 2008』(クロード・ワンプラーパフォーマンス参加)、『GEISAI #13』(2009年)など、数々の展覧会にも参加。(http://watakichi.com/


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「ぬけあい」(2010年)

藤城 光(ふじしろ・ひかり)
埼玉大学教養学部卒業。グラフィックワークやイラストレーション、アニメーションなど、プロジェクトに合わせていくつもの表現方法を用いる。『岐阜あかり展』( 2001年 )、『東京ワンダーサイト ゼロ展』(2003年)、『スパイラル第4回SICF』(2003年)に入選。2010年、個展『ぬけあい』(ROCKET/東京)を開催。(http://www.star-fish.jp/

<出品作品について>
「ぬけあい」
私たちが見えなくしてしまったもの。
実際に触れることのできないものや、すでに失われてしまったもの。
そういったものと、過去と未来・現実と非現実・存在と不在の境界を抜け
出会い、そして、何かが動き始める。

*下地や描く素材に"土"を用いたこれらの作品は、時とともに崩れ朽ち、
やがて、その姿を失っていきます。過去も未来も形もなく混ざり合い、新たな巡りへ続く力を生み出す土。その土に育まれ土に還ってゆく私たちの体もまた、土であるとも言えます。


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坂本光三郎(さかもと・こうざぶろう)
日本大学芸術学部卒業。1998年より、商業写真家として独立。ポートレートを専門とし、音楽・広告・ファッションなどのジャンルで活躍。ジャケットなどのアートワーク、およびPV撮影も手がける。


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「Kaleidoscope 1」(2010年)

田口有希(たぐち・ゆき)
1987年秋田県生まれ。2005年、東北芸術工科大学デザイン工学部情報デザイン学科グラフィックコース入学。2006年に同大学を退学し、翌年より『ゼロダテ/大館展』(http://www.zero-date.org/)に参加。2010年にゼロダテ アートセンター 東京にて個展を開催。


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「Inner swimming」(2006年)

高安マム(たかやす・まむ)
1983年静岡県生まれ。2006年、東京藝術大学先端芸術表現科卒業。2001年より「Water Hotel Project」として日本各地(浜松・東京・横浜など)で水に関するイメージを収集。2002年より浜松市で開催される『Oiai展』に毎年出展。同展の企画も手がける。2010年10月から12月までカリフォルニア州マウンテンビューに滞在。現地アパートメントにて『EACH展』を開催。


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「HAPPY HOUSE」(1999年)
松尾宇人(まつお・うじん)
1994年、武蔵野美術大学大学院空間演出デザインコース修了。同年、『キリン・コンテンポラリー・アワード』、『アーバナート#3』に入賞。また、東京・青山で開催されたアートフェス『MANIFEST'94』に参加。1996年にインスタレーション作品「ハッピィ・ハウス」を自宅で発表。その後、京都のカフェ&ギャラリーTranqRoom(2001年)、prinz(2002年)で個展を開催。(http://happy-house.biz/


<出品作品について>
「パンドラの匣」
神話に登場する女神・パンドーラーが持っていたものは匣ではなく、壷であるという説があります。ルツボの中の混沌を女神が抱え持っていたとすると、より一層まがまがしさを想像します。しかし、もしかすると匣もしくは壷が開かれてしまったあとの世界を見ること、災いを開封したあとに取り戻したものもあるのではないかと思っています。それは、中国の故事には壷の中に神仙の住む世界が描かれているように、日本の極小の庭園を"つぼにわ"と呼ぶように......。

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