3331  グランドオープン記念展|3331 Presents TOKYO : Part 1

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g³/ gallery
g3/(トリプルジー) は、編集学校「superschool」、「gallery」、編集を主軸としたスタジオ「editroom」が融合したプロジェクトルーム。後藤繁雄がエディトリアルの可能性を追求してきたヴィジョンとスキル、そして過去14年に渡り開催してきた「スーパースクール」を拡大し、拠点化する。本年度の講師は、後藤繁雄、中島英樹、服部滋樹、三原寛子らを予定。ギャラリーでは、ペインティングやインスタレーションなどを本格的に扱い、若手アーティストを世界に向けて売り出す。
http://g3tokyo.jp/

g³/ galleryは、TOKYOという都市性が内在する多様なエレメンツの中から「異動」「変換(トランスミッション)」ということをイシューとして捉える作家を選び、われわれの問いかけのへの各作家からの解として、作品をプレゼンテーションします。東京というテーマに対して、「異物」の変換性を増幅させ、ヴィジュアライズすることが狙いです。東京というローカルを解くことは、グローバルな都市性を解くことに繋がると考えます。ここであり、ここでない。ここでなく、ここであるという提示になるでしょう。(後藤繁雄)
<選出作家>緒方範人、小山泰介、中島英樹、三井美幸
★関連イベント:7月11日(日)15:00-19:30 開催!

 

緒方範人|Norihito OGATA
1975年東京都生まれ。1999年渡米し、Maine Photographic Workshop、 Herkimer County Community Collegeで写真を学んだ後、2003年金村修ワークショップに参加。主な展覧会に「The Place That Jane Likes」 (村松ギャラリー/2004)、「Hieronimus Backbone」 (コニカミノルタプラザ/2005)、「The Formation of Tomorrow」 (コニカミノルタプラザ/2006), 「Cassandra Had the Strangest Dream」 (コニカミノルタプラザ/2009)がある。2008年にはフォト・エスパーニャ「Descubrimientos PH E08」にて展示。Googleのストリートビューを使い、インターネット上で閲覧可能な画像から架空の都市空間を構築し、膨大なデータから1枚の写真プリントを生み出す緒方の写真は「完全な建築」を追求するとともに、増殖した都市空間に対する問いを投げかける。http://www.asahi-net.or.jp/~jx7n-ogt/


「Extraordinary Machine#5」2010
photography print
Courtesy of G/P gallery

私は都市を一種の画像データベースとして捉えています。
撮影した画像はフォトモンタージュとして組み合わせ、全体を構築するための部分的な素材データであり、CGでモデリングをするためのレファレンスでもあります。
たとえWebで検索された低解像度の都市風景でも写真のようなイメージを制作する私にとって、生まれ育ち今も生活をしている東京は、高解像度の素材を検索するためのイメージリソースとして常に身近に存在しています。

 

小山泰介|Taisuke KOYAMA
1978年東京都生まれ。主な個展に「Boundary X」(gallery ROCKET/東京), 「entropix」(G/P gallery ・spiral/東京)。その作品は、オランダのFOAMマガジン「Talent」号に掲載される等、国内外で評価が上がってきている。2009年から2010年3月にかけて開催された+81主催、「Tokyo Visualist Conference」に参加、東京、ワシントンDC、ニューヨーク等各都市でプレゼンテーションを行うなど、精力的に活動。2010年7月11日までG/P galleryにて2回目の個展を開催中。主な写真集に『entropix』(2008年、アートビートパブリッシャーズ)。http://www.tiskkym.com/

「Untitled (Melting Rainbows 32)」2010
photography print
Courtesy of G/P galleryy

写真を撮り始めた頃、新木場の辺りによく行っていた。倉庫や工場、車から投げ捨てれられたゴミ、ゴルフの打ちっ放しや公園、東京湾。人々の活動の痕跡だけがそこにはあった。新宿や渋谷を定期的に巡回し、東京の中心から外側のターミナル駅を起点に撮影することをしばらく続けた後、僕は環状線を歩くようになった。環八、環七、山手通り、東京を弧を描くように巡る。環状線と交差する街道は東京の中心へと切り込んでいくルート。古いものと新しいものが入り交じり、既視感と新鮮な感覚が絡まり合う。どの場所も確かに東京なのだが、どこも東京ではないような気がしてくる。慣れ親しんだ場所は気づくと新しいスペースに代わり、数日経てばそれが自然な景色になっている。以前何があったのか思い出せない、東京は忘れることで生まれる街なのかもしれない。

 

中島英樹|Hideki NAKAJIMA
1961年埼玉県生まれ。ロッキング・オンを経て、1995年に有限会社中島デザインを設立。ニューヨークADC賞、東京ADC賞受賞、他多数の受賞がある。ニューヨーク近代美術館(MoMA)、ボストン大学、フランス国立図書館(BnF)、リヨン印刷博物館、広州美術館(GDMoA / 中国)、CCGA現代グラフィックアートセンター(福島)に作品が所蔵され、2009年には中国・深圳のTHE OCT ART&DESIGN GALLERYで大規模な個展を行うなど、国内外で高い評価を得ている。

「re-street view/line#1」2009
oil ink on canvas, vanish
Courtesy of G/P gallery

今回の作品は、昨年、中国の深圳のTHE OCT ART AND DESIGN GALLERYで、行った「street view /  line」という、作品のリミックスで、タイトルは「Re-street view /  line」に、しました。制作動機は、ある写真家の方からコトバを聞いた時に始まります。それは、彼にとって、Street Photoをやらなくなったら、自分の写真は無意味になるという事でした。その時、グラフィック・デザイナーが同じような思いで、カメラの変わりに紙と鉛筆を持って、都市をフロッタージュの手法で写し取ったらどうなるか?という単純なきっかけで、始めました。その行為は、町行く人にとって、不審者としてうつったようです。もちろんタイトルは、グーグルのstreet viewを引用しています。制作当時に主にプライバシーに関して話題になっていたので、その暗喩のようを感じも含んでいるのです。タイトルのlineは、都市において、描写的にも、構造的にも、ほとんどがラインによって出来ているからです。また、南後由和氏によれば、現在において、ツイッターや携帯、グラフィティーは、社会との繋がり方の意思表示であり、そのような視点でも、都市を研究していると聞いた。僕は、それらの行為は、大量複製から、すぐに消されてしまう一点モノであったりする部分に、同調し共振する。なぜなら、僕の職業は、グラフィック・デザイナーである。それは、印刷という、先天的に大量複製が可能な行為でもある。しかし、今回の一点モノの作品もつくるという、職業的矛盾を抱えている行為でもあり、そこにシンクロするのだ。

 

三井美幸|Miyuki MITSUI
1983年富山県生まれ。東京造形大学大学院造形研究科美術研究領域専攻修了。在学中より「from/to」展(WAKO WORKS OF ART/2007)、「New Direction #1 exp.」展(トーキョーワンダーサイト本郷/2009)他、精力的にグループ展に参加。2009年には「アートアワード東京丸の内」に出展し、審査員賞を受賞。
建材などの複合素材を用いて構築されたインスタレーション作品は、よりダイレクトでリアルな感覚を喚起する。インスタレーションにおける「内向性」や「物語」をワイルドに突破する三井の作品は2000年代を越えた次代のアートが持つ新しい力強さの現れに違いない。

「Untitled」2010
mixed media
Courtesy of g³/ gallery

なぜ魔女は空を飛ぶのか。
なぜ人は穴を埋めようとするのか。
なぜ人は都市に集まるのか。

魔女は箒に跨りサバト(夜宴)へ向かう。

魔女が跨る箒は男性の象徴を表す。
つまり魔女とは両性具有の象徴だ。

多くの神話で昔人間は両性具有だった。
女は元々粘土でつくられた。
その一片が裂けて欠け落ちた。
それが男に突き刺さった。
だから女は今でも血を流し、男は突き刺さったものを女に戻したいと願う。

今も尚、女も男も両性具有だった頃の本来の自分に戻ろうと努める。

人間は自ら穴を埋める習性がある。

魔女が箒に跨った時、空をも飛べるようになったのは我々が、
両性具有という完全体になり全てから解放されたいと切望した結果だ。

だから魔女は箒に跨るし、我々は都市という穴を埋めるために自ら集まる。

東京は両性具有の象徴なのだと思う。

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